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大仏廻国とは

『大仏廻国』は1934年に製作・公開された枝正義郎監督による日本の長編劇映画であり、ゴジラやウルトラマンに代表される日本の特撮映画のイメージを明確に打ち出した最初期の作品とされる。 物語は突如起き上がった愛知県の聚楽園大仏が舞台である名古屋市内を廻るというもので、当時の世相を反映し物語の後半には天国と地獄が登場するなど奇想天外な内容となっている。 しかし残念なことにフィルムが戦災によって消失してしまったため、今では鑑賞することが不可能となっている。 今回、その同作を公開から80年以上経過した現代に蘇らせるため、特撮ファンのクリエイターが結集した。

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【作品情報】
『大仏廻国 The Great Buddha Arrival(だいぶつかいこく ザ・グレート・ブッダ・アライバル)』
英題:The Great Buddha Arrival
上映時間:60分
上映(横浜):2021年12月4日-12月5日 シネマノヴェチェント
上映(池袋):2020年9月4日-9月10日 池袋HUMAXシネマズ
上映(札幌):2020年2月15日-2月16日 札幌プラザ2・5
上映(京都):2019年11月22日-12月5日 京都みなみ会館
上映(アメリカ):2019年7月13日-7月14日 G-FEST
上映(聚楽園):2019年6月1日 聚楽園しあわせ村
上映(フランス):2019年5月19日 グランアクション
上映(ドイツ):2019年5月18日 ドイツ惠光日本文化センター
上映(イギリス):2019年5月16日 オックスフォード大学
上映(フランス):2019年5月13日 エスパス ベルタン・ポワレ
上映(お台場):2019年2月1日 フジテレビ マルチシアター
上映(大宮):2018年12月15日 大宮アートヒルズ


幻の特撮映画、復活

特撮映画史として最重要作品とも呼べる本作の価値を未来へ繋ぐため再定義すること、原作で描かれている生死のコンセプトが、戦争による緊張状態、三原山自殺事件などを下敷きにしている背景が今日にも通ずると考え今回の復活企画が立ち上がった。 枝正義郎の孫である佛原和義(ぶつはらかずよし)氏の承認、協力を得て当時の最先端技術を駆使した原作へのリスペクトを中心に現代の表現を用い、自主制作映画としてリメイク版を制作。名優・宝田明氏など特撮映画史的にも重要なキャスト陣が出演する。

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▲映画『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』劇中シーン



大仏デザイン

造形師が3DCGによる大仏像を制作。テクスチャーが足りない部分は、モデルデータ、光源の合成処理を行う事で、違和感のない3DCGモデルが映像の中に再現。 新しい大仏のデザインは造形師の米山啓介氏。

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▲米山啓介氏デザインによる大仏像。




メインキャスト

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菊沢将憲 役:枝正義郎
福岡県北九州市出身。役者・劇作家・演出家として活動。また、監督した映画『おーい、大石』が、ぴあフィルムフェスティバルに入選し映画監督としても注目を集める。
代表作:『わたしたちの家』『グッドバイ』




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米山冬馬 役:村田
静岡県沼津市出身。高校生の時から自主制作映画に携わる。武蔵野美術大学で油画を学び、イラストやアニメーターとしても活動している。
代表作:『の・622』『Hedorah Silent Spring』




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岩田桃夏 役:ももるん
2019年4月までアイドルグループNMB48のメンバーとして活動。仏像をこよなく愛し、「ご朱印貼ガール」として知られ、FM OH!『OH!てらさんぽ』ではDJを務めた。
代表作:NMB48(17th)『ワロタピーポー』




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螢 雪次朗 役:大崎刑事
埼玉県川口市出身。日活ロマンポルノや、雨宮慶太監督作品『ゼイラム』などに幅広く出演。1995年『ガメラ 大怪獣空中決戦』の大迫役で特撮ファンから広く知れ渡るようになる。
代表作:『ゼイラム』『ガメラ 大怪獣空中決戦』




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久保明 役:真城総理大臣
1936年、東京都出身。 1952年『思春期』で映画デビュー。その後、黒澤明監督『蜘蛛巣城』『椿三十郎』などに出演。また、ゴジラシリーズや『マタンゴ』などの特撮映画の主演を数多く務めた。
代表作:『怪獣総進撃』『マタンゴ』




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小林夕岐子 役:村田夕子
東京都出身。『怪獣総進撃』でヒロインを演じ、『ウルトラセブン』ではアンドロイド少女ゼロワンなど、短期間の女優活動ながら特撮界に強烈な印象を残した。
代表作:『怪獣総進撃』『血を吸う人形』




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佐野史郎 役:宮倉キャスター
島根県松江市出身。『夢見るように眠りたい』で映画初主演。1992年のテレビドラマ『ずっとあなたが好きだった』で一躍話題に。以降、多数のテレビドラマ、映画に出演。
代表作:『ゴジラ2000 ミレニアム』『カラオケ』




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古谷敏 役:枝正和義
東京都出身。1966年に『ウルトラマン』にて初代ウルトラマンのスーツアクターを1年間演じ、『ウルトラセブン』ではウルトラ警備隊のアマギ隊員役でレギュラー出演した。 ​
代表作:『ウルトラマン』『ウルトラセブン』




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宝田明 役:ストーリーテラー
1934年、満州国出身。1954年東宝ニューフェースとして「かくて自由の鐘は鳴る」でデビュー。同年、特撮映画『ゴジラ』で初主演。1972年にはゴールデンアロー賞を受賞。​
代表作:『ゴジラ』『100発100中』



その他キャスト

ゆうま/安田崇/長谷川いく/青木愛/シェリー・スゥエニー/ペギー・ニール/ノーマン・イングランド/インゲ・ムラタ/フィリップ・グレンジャー/大迫一平/森田友希/戸田年治/大槻義彦/韮澤潤一郎/内田喜郎



スタッフ

横川寛人 監督・製作
1988年9月19日生まれ、静岡県沼津市出身。東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。同大学院修了。2017年、戦前特撮映画のリメイク『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』を企画・監督し2018年末に完成。2020年12月、大映映画『大群獣ネズラ』の舞台裏を描く『ネズラ1964』が公開。株式会社3Y代表。


酒井健作 ブレーン・脚本協力
バラエティ番組を中心に活動する放送作家。2002年に『トリビアの泉~素晴らしきムダ知識~』で企画立案。2003年の『ゲームセンターCX』では企画・構成を担当。特撮関係では『ウルトラゾーン』で企画立案、『ウルトラ怪獣散歩』では脚本を担当。


横川寛人/米沢有機/米山冬馬 脚本


浅井拓馬 美術(コンセプトアート)


山田果林 美術(3D造形)


木本諒/石川洋樹 美術協力


米山啓介 大仏デザイン


さくら 劇中題字


高橋ヨシキ ポスタービジュアルデザイン


篠田浩美 音楽


jun ito 録音


斎藤説成/西耕一​ 楽曲ボイス


エイブリー・ゲイラ コンサルティングプロデューサー


佛原和義/守隨亨延/みうらじゅん/河崎実 スペシャルサンクス


枝正義郎『大仏廻国・中京編』(1934) 原作


スタジオ AtoZ 広告デザイン


株式会社レソナンシアドットワールド 協賛


株式会社エムアールティーエス 企画協力


株式会社スリーワイ 制作プロダクション




関連グッズ

本編Blu-rayやサウンドトラック、パンフレットなど関連する商品を幅広く取り揃えています。
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外部リンク


映画『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』Twitter
映画『ネズラ1964』公式サイト
映画『怪猫狂騒曲』公式サイト
映画『HOSHI 35/ホシクズ』公式サイト
企画「小高恵美アニバーサリープロジェクト」公式サイト
株式会社スリーワイ公式サイト